高岡。なつかしいまち

高岡は本当に良いところだった。人口の割に町は寂れていて、商店街やアーケードもシャッターばかり。だけどどこか懐かしい感じのする、日本的な田舎の町といった印象だった。町並や旧跡を見るとかつては非常に栄えたことが分かるけど、今の姿もそういった歴史の上にあるだけに美しいんだろうな、と思う。
高岡ではまず古い町並を散策。高岡大仏は日本三大大仏と紹介されていたけど、さすがに他の鎌倉、奈良がでかすぎるだけに小さな印象w。だけど朝から近所のおばあちゃんが参ってて、地元の大仏さん的な感じが良かった。派手ではないけど存在感、みたいな。そして格子作りの町並はなかなかきれいだった。たたらで栄えた町ということで、市内の至る所に銅やら他の金属やらのモニュメントがあった。金属フェチにはたまらない?

映画の「8月のクリスマス」の舞台になったらしい鈴木写真館。レトロな建物が素敵。てかこの映画を知らないので、価値が分からないんだけど…w。重文に指定されている富山銀行の煉瓦作りの建物も良かった。他にも高岡には土蔵が並ぶ通りもあるんだけど、土蔵は松本でも見慣れてるせいかあまり新鮮味なく…しかもあまり戸数もなくて微妙だった

その後は瑞龍寺前田利家墓所を訪ねる。瑞龍寺はとにかくスケールが半端ではなく、典型的な伽藍構造で、中央の法堂に仏殿、そして庭園のスケールが凄かった。墓所では飛行機雲が…

一通り市内の旧跡を巡った後は海に出ることに…。万葉線*1という路面電車>軌道線に乗り、終点の越ノ潟で降車。新型車両は最近はやりの低床車。これもまた市民の足になっていると実感。車窓に流れる町並と、庄川なんかの景色も良かった。

万葉線が走る様子はこちら(GoogleVideo)
その後は富山港の両岸を結ぶフェリー*2や、同じく小矢部川の河口付近の両岸を結ぶ「如意の渡」に乗る。この如意の渡も義経伝説から来ているようで、ここにもあったか義経伝説!といった感じ。久々に海に出て、汐のにおいを嗅いだら、一気に懐かしさがこみ上げて切なくなった。

如意の渡しの船上からの様子はこちら(GoogleVideo)
如意の渡で渡った先からはJR氷見線伏木駅からJRに。この伏木駅にある料金表が珍しかった。大抵料金表って他会社の駅載せるときも主要な路線・駅だと思うんだけど、北海道!しかも地方の駅も載ってて面白かった。需要…あるの?そしてこの氷見線で走っているのがハットリくん車両。かわいすぎ…。ドラえもんハットリくんと藤子プロ活躍中だね。広告のラッピングとかってあまり好きじゃないんだけど、キャラクターとかのラッピングはいいなーと思う。

そしていよいよ雨晴海岸。海越しに立山連峰が見えるとのことでめちゃくちゃ楽しみにしてたんだけど、残念ながらこの日は見えず。それでも本当に綺麗だった。海岸に自生する松。遠くに見える岩島。この前海見たのはいつだろう…思い起こせば去年知床に行った時だったと思う。

雨晴海岸での様子はこちら(GoogleVideo)
雨晴では1時間くらいぼーっと海を眺めていた。やっぱり気付かないうちに荒んでたな…ちっぽけな自分を意識して、泣けてくる。でも惨めなんかじゃなくて、今までの人生を肯定できる過程であったり、関わってきた人たち全てへの感謝の気持ちだったり…。旅に出られて本当に良かった。
夕方から夜にかけて氷見市へ。氷見ではキトキト*3の魚、寿司を食べて(回る寿司だけどw)富山へ。この日は富山泊となりました。
このほかの写真はフォトライフへ!

*1:加越能鉄道から第三セクター万葉線株式会社に移譲

*2:富山県が運営。需要あるのか?と思いきや、地元の人が多く利用してました。今両岸を結ぶバイパス橋を建設中

*3:富山弁で「生き生きとした」「新鮮な」の意