雇用のあり方にも揺り戻し現象?か

ユニクロは2007年3月5日、店舗に勤務する契約社員及び準社員5,000人を正社員として順次雇用すると発表した。これまでは、店舗で働く正社員は全国を対象とした転勤を前提としており、転勤したくない従業員は正社員にしなかった。07年4月1日から、遠隔地に転勤しない地域限定正社員制度を導入し、1年以内を目処にまず2,500人を正社員にする。積極的な出店戦略を展開していく中で、人材不足が懸念されるための措置だ。

 ここんとこやっと行き過ぎた成果・能力主義に対する反省だとか、人件費を目の敵にして効率化を目指すあまり、アウトソーシングに頼りすぎた企業における雇用や、人材に対する考え方が改められ始めた…というような記事やら本やら見かけていたけど、実際に大企業がやり始めるとインパクトあるね。
 テレビのニュースで柳井会長も言っていたけど、本当の意味で人材育成を投資として捉えられている企業ってどれだけあるだろう。スキルもあって、会社のために貢献してくれる人間がそこにいるとしたら、そのリソースが他に流れてしまう前に、囲ってしまおうということなんだろうけど、本当にその会社で働きたいと考えている人には朗報だよな、と思う。