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連合赤軍「あさま山荘」事件 (文春文庫)

連合赤軍「あさま山荘」事件 (文春文庫)

警察側の立場から…ということで読んでみた。良くも悪くも縦社会。セクショナリズムに毒されている内部の厳しい状況は今も変わらないんだろうなぁ、と思った。ただ犯罪行為を前に、拳銃使用も出来ず、人質・犯人共に殺しては行けないという状況の中で勇敢に戦った警察官、そして殉職された方には敬意を表したい。こういう人たちが戦後の日本を築いてきたんだな、と思うと感慨深い。
あさま山荘1972〈下〉

あさま山荘1972〈下〉

当事者の立場から。まずは坂口死刑囚の手記。
非常にわかりやすく、乱れのない綺麗な文章を書く人だと思った。頭の良い人だとわかる。人間的で情に溢れ、またその優しさゆえの消極性や曖昧さから、いつの間にか殺人という狂気に染まっていったのだと思った。事件に関わった誰もがそうだろうが。
現在上・下巻読了。続を読んでいるところ。非常に写真が豊富で、連合赤軍全共闘について詳しく知ることが出来るばかりか、あの時代について知ることが出来る。若干価格は張るけれど、内容が濃密で資料としてもレベルが高い。「まず」の一冊。


しばらく他にも続けて連合赤軍絡みで読んでいきそう…。本当に色々と考えさせられる。わからないから、知りたい。近づきたい。