レバレッジ・リーディング/本田直之・著

 ビジネスパーソンのための、ビジネス書のススメ…と言ったところでしょうか。なので決して「読書」のススメではなく、本好きやいわゆる読書家にすると「何て無礼な!」と怒りを買うかも知れないテクニックや、本の扱い方が紹介されている、かもしれませんw)。
 速読ではなく、多読という考え方を基に、読書に苦手意識がある人にも難なく取り組めるような、方法・工夫が書かれている。なので読みやすい上に、「成功のためには読書」という強い信念の下に熱く語られていて、読んでいてやる気が出てくる一冊。
 これからビジネス書を読んでみようという人だけでなくても、読むべき本の選び方や、ビジネス書を読み、ノウハウやテクニックを実際に生かすためにはどうすればいいか…と悩んでいるような人にももってこいだと思う。
 自分も読んだ直後は気分も高揚して、一気にモチベーションが上がったりするけど、しばらくすると内容や本の存在すら忘れていることが多々ある。そして同じことの繰り返し…。盛り上がっても続かず、結局変われていなかったということに改めて気付かされた。
 問題は読み方と、読んだ後なにをするか。これを実践できれば、確かに次につなげていけると確信できた。まずはやること。そして続けること、かね。

 ただ自分も一応本好きです。次々に本を捨てるっていうところには強い抵抗感があったし、この読み方が効くのはビジネス書だけだとは思う。速読かスロー・リーディングかはどんなジャンルの本を読むかによって使い分けていくべきなんだろう。

レバレッジ・リーディングレバレッジ・リーディング
本田 直之

東洋経済新報社 2006-12-01
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