アメリカナイズ・ユー

 まぁ今日もフィクションで。同僚(というかなんというか。一緒に働いていた)のお話。
 彼は日本の高校卒業後にアメリカに留学して、2年後に帰国。身につけた語学を生かせる仕事を探しているらしいんだけど、見つかるまではバイトをしながら就活、というスタイルらしく、まぁ機会あって同じチームで働くことになった。
 留学したからという訳でもなく、彼個人のキャラクター故なんだけど、もの凄い自己主張が強いタイプで、かつ田舎なので、そんなに周囲に留学経験がある奴もいないらしく、妙な自信をたたえている。まぁ表面的には感じ良いし、仕事の覚えも早い器用なタイプみたいだ…と思って安心してたのだけど、一週間くらいでかなり参ってしまった。
 というのも自分が出来る奴だと勘違いしている奴に限って、他人の指摘に耳を傾けないばかりか、ことあるごとにご自慢の知識をひけらかして積極的にアピール。
 奴は和製英語やら日本における英語の誤用が非常に気に掛かるらしく、例えばモチベーション、イノベーション、ナレッジ、ビジョン、ハンドリング…みたいな割かし一般的に日本でも使われている様な用語の使われ方が本来の定義と違うだの何だの。人が話しているのを遮って割り込む不躾さと来た。挙げ句の果てには仕事のミスを注意すると、「アメリカでは…」と来た。
 結局その後、遅刻が重なり、フェードアウトして辞めて行かれたんだけどね。まぁただのロクデナシだっただけ…って話。何が言いたいって、つくづく周りの、特に30代前の男性に多いタイプに、「妙な自信」「(心の底では)自分以外はバカ」「武勇伝語りがち(女か仕事かケンカかw)」っていう属性をお持ちの方の多いこと。性的な部分でもそうだけど、男ってなんでこういうタイプが多いんだろうと10代後半の頃に感じてた気がするんだけど、未だに変わらないって…。いわゆる中二病的なものを引きずっているとしか思えない有様。
 「オレってダメダメですけど、何でも一生懸命やります!」みたいな、多少不器用で仕事遅くても、こういう謙虚なタイプが少なすぎる気がするよ。あー愚痴愚痴。ほんと、付き合うにしても、一緒に働くにしてもシンプル?素朴??な男がいいよ。いわゆるデキる男に限ってHENTAIなこと考えてりするんだから!