なにが悪いって…

 大阪、京都、神戸の3市の街頭や関西の鉄道の駅に普通にあるごみ箱。実は全国では急速に減っている。散乱や火災といったトラブルとテロ対策が主な理由で、首都圏ではごみ箱をすべてなくした鉄道会社もある。関西人は便利さにこだわるのか、ごみ箱はなくせないらしい。

 関西に行くといつも感じることは、電車が快適だと言うことと、この街中のゴミ箱。逆に不便だと感じるのは公衆トイレが少ないことなんだけど、このゴミ箱…数年前からテロ対策だなんだと多くの大都市を中心に削減、もしくは完全撤去という動きで、個人的にはもの凄く不便に感じていた。
 確かに極論を言えば、自分で出したゴミは自分の家に持ち帰ろう、なんだろう。ただ小さいゴミならまだしも、旅行先や、半外食(外で何かを購入して食べるようなケース)などでも、持って帰るのが躊躇われるような大きさ、量のゴミがすぐ出てしまう。包装、ビニール、ペットボトル、缶…外で何かをする度に発生するゴミ。持ち帰ることが当たり前なのだとしても、所詮は壊れた恥の文化。街中を見ればすぐにそれが無理なことだと分かる。ヒマラヤに残されたゴミの多くも日本人が残した物だと言うし、所謂自分たち日本人は、誰かが見ていないところでは平気で間違ったことをする人種(だと捉えられている)と理解しておいた方が良い。
 断固否定できる人は結構だけど、自分を含め多くの人が正直否定しきれないと思う。周囲を見て何ともモラルの欠如した行為を目にするにつけ、嘆かわしい、恥ずかしいと心を痛めても、ふとした瞬間に自分がそういった行為をしていないとも限らない。論点がずれたけど、同じ日本人を鏡とし、自分がそういうことをする可能性があることをまず認めた上で事の是非を考えなければ。
 ゴミ箱が無くなったから、モラル意識の薄い人間が余計に街中にゴミを散乱させる、というのではゴミ箱設置の是非を問うにはあまりにも幼稚な視点になってしまうから。テロ対策や災害防止などが切っ掛けになったにせよ、街中に沢山ゴミ箱が必要にならないような、ゴミ自体が発生しない仕組みを考える(たとえば身近な梱包包装資材削減だったり、資源循環型社会だったり…)取っかかりとして行かなければなー、と自戒の意味も込めて、書くこととします。だって、コンビニのゴミ箱に家庭の生ゴミから、たばこの吸い殻まで、分別も常識も関係なく詰め込んでいるような輩になに一つ言えない自分なわけだし…w

 国内唯一の坑内掘り炭鉱が残るまち。耳かきなど石炭を使った土産品が話題になったが、発火物であるとして、今年から飛行機に持ち込めなくなった。

 ただ、こういうニュースを見ると、やっぱりテロの悪影響と感じずにはいられない。石炭使ってりゃなんでも危険物かよ…